はぐれ雲システム X 海流システム
V1.0の頃から基本的に変更のない群体制御でしたが、今回、群れの中の小隊が不随意に群れからはぐれる
フィーチャーを追加しました。これにより群れの形がより複雑になり、自然らしさが強調されました。
この改良はは当初のVersionより構想はあったのですが、工作が大変そうなので
二の足を踏んでいました。実際やってみると、やはり大変でした!!!
はぐれた小隊は他の同種の群れに合流したりする事も考えられますが、今回は元の群れの隙間を探して
再合流します。
そして海流システムです。魚の群れの「個体の向き」が揃う現象があります。古くからの BOID理論では
とにかく、近くの個体と向きを合わせればそれらしく見える、という制御ですが、向きが揃う理由は
言及されてきませんでした。何でしょうか? エサ場などの行きたいところ、天敵から逃げるなどの強い情動に動かされて
目標地点に移動するから向きが揃うんでしょうか?
今回海流システムで魚が流されるようにしたところ、その理由がひとつ分かった気がします。魚は
海流を与えるとどこかに流されていくのを防ぐためその場にとどまろうとします。同じ制御を入れた所、
見事に向きが 風上(海流上)に揃いましたよ。別に生理的欲求が無くてもアイドリング状態で
向きが揃うんですね!!!さらに、海流システムで向きを変えてやると、それに従って群れも
向きをいっせいに変えます。
この海流システムで向きを揃えつつ、はぐれ雲させると、こんなリアルな群れの集まり方、あるいは、
散らかり方が実現できました。どうです〜〜 すごいでしょ〜〜。
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